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[Betrayal]ダニエル・クレイグ&レイチェル・ワイズ主演舞台「Betrayal」鑑賞レポート 

チケットがプレミア化して日によっては20万超えなんてニュースも出た、ダニエル・クレイグ&レイチェル・ワイズ、レイフ・スポール主演舞台「Betrayal」。

2009年秋にヒュー・ジャックマンとの2人芝居「A Steady Rain」以来4年ぶりにブロードウェイに立ったダニエル・クレイグをB-Wayで鑑賞。
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

元々、007として世界的知名度を得る前にロンドンのNational TheatreをはじめとするWest Endの舞台でも実力派俳優として高く評価されていたダニエルですが、ボンド映画の撮影もあってそうそう頻繁には舞台に立ってくれないので、貴重な機会。

どうせならブロードウェイよりもロンドンのWest Endに立ってくれる方が断然嬉しいという我儘な本音はさておき、alexも4年ぶりのブロードウェイ。ロンドンは年に数回行くようになりましたが、どーにもアメリカは苦手で(苦笑)。入国前のESTAから、ロンドンより遠くて長い飛行時間から、いまいちなJFKから、バカ高いNY市税から、朝起きたら吹雪いていたという極寒気候から…。ダニエルがブロードウェイに立たなきゃまず行く気にならない都市です。ええ、何かと不便なんですよっ!(←基準がロンドンにあるのが間違ってる)

けほん。
ま、でも今はもうダニエルもアメリカを拠点にしてしまってるので仕方ないですよね。
いつか戻るんだよ、ロンドンに!

ということで、Barrymore Theatreで「Betrayal」を何回か鑑賞してきました。
最前列ど真ん中で出演者の細かい表情までじっくり眺め、2F席最前列中央から舞台全体を眺め。予約開始直後はどの席も選びたい放題だったのですが、上演が始まって高評価で今はチケット入手難っぽいでしょうか。たしか前売りは1週間ですごい数字を上げていましたね。

チケットをBoxofficeでコレクトした時、当日券を買い求める団塊世代年齢の男女がいらっさいまして、$250というプレミア価格を提示されておりました。(※プレミアムシートはそのお値段します)
「$250/1枚だけどどうする?」と聞いた男性に、連れの女性が「Whatever!(なんでもいいわ!)」と叫んでらっしゃいましたよ。でも正規の当日券がそのお値段で買えるだけラッキーでしょうね。確かマチネだったので空席があったんじゃないかと邪推してます。他の日は夜の回で「当日券なし」とデカデカと表示が出ていたのも見たので。

劇場は、47th StreetにあるBarrymore Theatre。
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ
ただ今NYはあちこち掘り返し、どこでもかしこでもビルがお化粧直し中という五輪前ロンドンのような状態で、普段ならピンクのネオンをキラキラさせてどこのキャバクラだよと笑いを禁じ得ないNew York Police Departmentも全く目立たない状態に(笑)

正面からだとあまり分かりませんが、歩道を歩く人にしっかりPR出来るように歩道向きにガッツリ看板が出ています。
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ
↑お昼。 ↓夜。
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ


↓ステージドア(ここからキャストが出てきてサインや写真撮影といったファンサービスをやってくれること多し)、劇場入り口などに、キャストリストや様々なメディアの批評がビッシリ。
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

今回、とりあえず2回だけステージドア脇で出待ちをしました。
まず出てきたのが、Jerry役のレイフ・スポール。ダニエルと実年齢では10歳の差があるのに、劇中では同い年の長年の親友を演じるので、年の差大丈夫か?とちょっと心配でした。お肌のピチピチ感はやっぱり差がありましたねぇ…(笑)
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

続いてダニエルも出てきて、なんとも幸運なことにダニエルからサインを貰うことに成功!
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

いつものごとく押すな押すなのすごい状態で、サインくださいモードに突入していたので写真はほとんど撮れませんでした(^_^; 辛うじてまともに撮れたものは、ダニエルがあんまりにもカワイソウなことになっていたのでupは自粛します。Playbillを彼の前に差し出せただけでも奇跡でした(汗)

この夜はレイチェルは出てこず、ダニエルはほんの数人にサインしてすぐ終わりでした。

2回目はマチネで、外に出るのに時間がかなりかかったので列の後方になってしまい、ダニエルが被っていた赤キャップだけが写真に残りました(爆)
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

でも、レイフ・スポールはデカいのでまともなショットが撮れているというこの皮肉ww
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ


ここからはお芝居の感想です。
ネタバレが入りますので、これから鑑賞予定で内容を知りたくない方はスルーしてください。
尚、あくまでもalex個人の感想です。
同じ「Betrayal」を全く別のキャストでロンドンで観たことがあるので、感想にはそれが少し影響しています。

<ネタバレ注意!>

「Betrayal」の登場人物は3人。
ロバート(ダニエル・クレイグ)&エマ(レイチェル・ワイズ)夫妻と、ロバートの長年の友人で結婚式では介添え人を務めた親友ジェリー(レイフ・スポール)。
エマとジェリーはロバートの目を盗み7年間不倫していた。
ロバートとジェリーは出版社勤め。編集者として新しい作家を探して本を出したりしている。
エマはギャラリーを経営している。

ハロルド・ピンターが自身の結婚生活を元に書いたこの戯曲は、時系列を溯って行くという面白い作りになっています。
ダニエル・クレイグ舞台「Betrayal」2013ブロードウェイ

◆シーン1
1977年、ジェリーとエマが2年ぶりにパブで酒を飲むシーンからスタート。
彼らは2年前に7年間続いた不倫にピリオドを打った中。2年ぶりに2人きりで会い、ぎこちなく「最近どう?元気?」と近況報告を始める。
突然エマが「昨晩ロバートと話をして、離婚することになった。あなたとの事も話したわ」と言い出し、「僕はロバートの親友なんだぞ!僕達は親友を裏切っていたのに、どうして僕達のことをバラしたんだ!」と根耳に水のジェリーはびっくり仰天&怒りモード。
「仕方なかったのよ。ロバートも不倫していたことが分かったわ。私、全然知らなかった…」とどこか自棄になったようにいうエマ。ちなみにエマは、現在別の男と不倫中。

◆シーン2
1977年、シーン1の後。ジェリーは自宅にロバートを呼び、妻は病院勤務のシフト中、子供2人が上で寝ていて…となぜか子供達がいると主張して、「は、話があるんだ」とオドオドとロバートに声をかける。
「話せば?」と言うロバート。
挙動不審なジェリーを不思議に思ったロバートが「もしかして、君とエマのこと?」と水を向けると、ジェリーは慌て出す。「彼女から、昨夜君に僕らのことを話したと聞いたんだ。なんで、なんで彼女は君に僕らのことを話したんだ。僕は君の親友なのに!」とパニクるジェリーに、ロバートが爆弾発言を返す。
「昨夜?エマがオレにお前と不倫していることを話したのは昨夜じゃなくて4年前だ」
「4年前?!なんで言わなかった?!」
「オレが知ってると、お前も知ってると思ったんだよ」

◆シーン3
1975年、ジェリーとエマが密会用に借りているフラット。
毎週木曜日の午後はギャラリーを閉めて密会時間にあてているエマ。けれど、2人も多忙を極めフラットで密会する機会が激減している。
空っぽのフラット。虚しい逢瀬。エマはこの不倫関係を終わらせることを決意。
「私達のHOME」と口にするエマに対して、「ここはHOMEじゃない。HOMEには子供がいる。僕にも君にも。ここには子供はいない」と言うジェリー。家具は処分していい、何も要らないとエマは言う。2人で選んで買ったベッドなのに、ジェリーはそのことすら忘れている。家具は全部2人で選んだし、テーブルクロスはエマがヴェニスで買ってきたものなのに。
娘の迎えの為に帰ろうとして、エマはキーホルダーからこの密会用フラットのキーを外そうとし、うまく外せなくてジェリーに外すように頼む。拒否するジェリーだが、「お願いだから」とエマに言われて渋々鍵を外す。「正しい選択だと思うわ」と言い捨ててエマはフラットを後にした。

◆シーン4
1974年、エマとロバートの家の居間。ジェリーが立ち寄り、ロバートと軽く酒を呑む。息子が生まれたばかりのロバート夫妻。夜泣きが激しいらしく、睡眠不足だと以前ロバートが言っていたので最近どうだとジェリーがロバートに尋ねる。「男の子は女の子よりも子宮が恋しいのではないか」と、真剣に(?)考えるジェリーとロバート。子供を寝かしつけていたエマも途中から合流。
ロバートとジェリーがスカッシュをしようという話になり、自分もスカッシュを見たい、来週はどうだと言ったエマに、ジェリーが「僕はNYに行ってるから無理だ」と言う。
ジェリーのNY行きを知らなかったエマは動揺(この時エマとジェリーは不倫中)。ジェリーが家に帰った後、居間で動揺したまま涙を堪えるエマをロバートは抱きしめ、ソファに押し倒す。

◆シーン5
1973年夏、ヴェニス。ロバートとエマはヴェニスに旅行に来ている。10年前新婚直後に行ったきりのトルチェッロに明日行くのが楽しみだと言うエマに、ロバートは昨日換金に行ったアメックスのデスクで、エマ宛の手紙を託されかけたと話す。名字が同じなのでエマとロバートが知り合いなのか、知り合いなら彼女宛の手紙を持ちかえらないかと呑気なイタリア人に言われたものの、ロバートは結局手紙を持ちかえらず、エマが自分で買い物帰りに受け取った。
手紙はジェリーからだった、とエマが話すとロバートは筆跡で気づいたと返す。
ジェリーとロバートは、ジェリーがケンブリッジ、ロバートがオックスフォードに居た頃からの知り合いで、2人の結婚式でロバートがジェリーをエマに紹介した。エマ宛の手紙の中でロバートへのメッセージはなかったのか?と尋ねるロバート。エマは遂に「愛人関係にある」と告白する。
ロバートは、アメックスのデスクでジェリーの筆跡のエマ宛の手紙を見た時から2人の関係を疑い出したと話す。それまでは、一切疑ったことなどなかったと。
2人の子供がいて忙しいはずなのにどうやって?とのロバートの問いに、2人でフラットを借りているとエマは正直に話した。ロバートが「どれくらい長いんだ?」と問い、エマは「5年」と答える。1歳になる息子の親は…ロバートが訝しむと、息子は「ロバートの子供だ」とエマは言う。「あの時ジェリーはNYに2ヶ月いたから」
「正直な所、オレはいつもジェリーが好きだった、多分君よりも。オレがジェリーと不倫するべきだったな。君はまだトロッチェロを楽しみにしているかい?」

◆シーン6
1973年後半(シーン5の後)、エマとジェリーの密会用フラット。
ベッドに腰掛けるジェリーに跨ってイタしているエマ。ひとしきり盛り上がった後、エマの持参したランチを食べる2人。
トロッチェロはどうだったかと聞くジェリーに、ボートのストライキでトロッチェロには行けなかったとエマは話した。
エマが旅行に行った後、子供が事故に遭ったり自分が病気になったりバタバタだった、エマがいなくなってパニックになったとジェリーは話す。エマ宛の手紙をどこに置いたか分からなくなったのに、仕事でオフィスからすぐに出なければいけなくなって焦ったこと、少し前にエマと呑んで自宅に帰った時、妻Judithに「Spinksと呑んできた」と話したところ、「変ね。Spinksから5分前にあなた宛てに電話があったけれど、彼は何も言わなかったわよ」と言われ、適当に話を誤魔化したことなど。
ベニスで買ってきたテーブルクロスを広げる2人。「私は帰ってきたからもう大丈夫よ」とエマが言う。

◆シーン7
1973年後半(シーン6の後)
イタリアンレストランで白ワインを1本空けているロバート、遅れてやってくるジェリー。新しく白ワインを1本、そしてメロンを頼む2人。ロバートがトロッチェロは素晴らしかった、と話す。ジェリーが見つけた作家Spinksをエマが気に入っていること、自分はバカな編集者だと思うことなど、ロバートは機嫌よくジェリーと話しながら瞬く間にワインのボトルを空にする。3本目のワインを頼みガブガブ飲みながら、ロバートは自分は家族もいてエマとの仲も良好で人生順調だと話す。

◆シーン8
1971年、エマとジェリーの密会用フラット。エプロンをつけて食事の準備をするエマ、帰って(?)きてエマを見て脂下がるジェリー。
エマは、ジェリーの妻Judithをレストランで見たと話す。Judithはそのことをジェリーに話していなかった。ジェリーとJudithは仕事が忙しくてすれ違い気味だとジェリーは言う。エマが「私以外と」浮気したことがあるかとジェリーに尋ねる。ジェリーは否定。ジェリーはエマに憧れている。
Judithは自分達の不倫に気付いているのだろうか、とエマが問うとジェリーはそんなことはないだろうと否定する。妻はやることがたくさんあって忙しいだけ、妻は今の生活、子供、おして自分を愛している、と。
エマは「話すことがあるわ。妊娠したの、夫の子供よ」とジェリーに言い、ジェリーは嬉しいと答える。

◆シーン9
1968年、ロバートとエマの家。ベッドルーム。
暗がりに座っているジェリー、エマが入ってきて鏡の前に立ち、ジェリーを見て驚く。エマは髪を梳かしに入ってきたのだが、ジェリーは知っていたという。
「あなたは美しい。僕はあなたをずっと見ていた。僕は言わなきゃいけない、言いたい、あなたは素晴らしい!」
酔っぱらっている、といなすエマにジェリーは続ける。「結婚式の日からずっと見ていた、あなたに夢中なんだ、あなたが僕を見る瞳を見るといい。あなたに憧れている、あなたを気が狂いそうなほど愛している」
ドアの向こうに夫がいるのに、と止めるエマの言葉も功を奏さず、ジェリーはひたすら、どれほど自分がエマを想っているか、愛しているか、夢中で彼女がほしくてたまらないかを延々と叫び続ける。
ジェリーがエマにキスをしたちょうどその時、ロバートがドアを開けて入ってくる。焦ったエマは「あなたの花婿介添え人が酔っぱらっているわ」と言い、ジェリーは「君の長年の友人として、花婿介添え人として言わせてもらう、君の妻は美しい!」と叫び、ロバートは「その通り」と返す。
ロバートはベッドに倒れ込み、エマはその隣に寝そべり、ジェリーはロバートの上にのしかかって、エマを褒め称え続ける。ロバートはジェリーの言葉を肯定し、部屋から出て行った。
エマがロバートを追おうとするとジェリーはエマの肘を掴み、エマはしばらくジェリーをじっと見つめた後、彼を引き寄せてキスをした。


休憩なしの90分間。
シーンごとにセットがスライドして変わり、各シーンに合わせた室内の模様に。最低限の物でそのシーンの場所を表現するセットはシンプルなのにその時々の人間関係や彼・彼女らの状態が一目瞭然で、ハイレベルなもの。

劇中ではロバートとジェリーは同い年で36歳の設定。(レイフ・スポールは30代なのでOKですが、ダニエルがちょっと…36にしちゃ老け過ぎかなと…げふんごほん)
好き好き攻撃を仕掛けてくる情熱的(?)なジェリーに絆されて関係を始めたエマ、という解釈でいいでしょうかね。燃え上がった2人も、徐々に冷めていくわけですが、子供2人いながらF**k用フラットが持てるって、経済的にはかなり余裕のある2組です。

不倫がバレた後、もう隠す必要がなくなったからなのか、ジェリーにベッタベタに甘え、ドン引きしたくなるような睦言を並べるエマ。ロバートは時にエマに手を上げることもあった人物っぽいですが、何がそんなに不満だったんですかねぇ…。

ジェリーとエマの不倫を知りながら、そんなことは匂わせずにジェリーと食事をするロバートですが、半分ヤケ酒モードになってます。でも、ロバートはエマよりもジェリーが好きで、ジェリーが大事ってのは嘘じゃないんだろうな、とも思えます。でないと、ジェリーをぶん殴って親友解消、絶縁してもおかしくないくらいでしょう。

ジェリーも多分、エマがと言うよりは深層心理ではロバートが好きなんじゃないのか?と思う節もあります。まぁ、結局エマとの関係は終わっても、ロバートとは仕事上だけでない付き合いがずーっと続いて行くんでしょうね。


レイフ・スポールとダニエルの見た目年齢の差が明らかだからか、本来同い年のはずの2人が、昔からの先輩後輩関係に見えてしまったのがちょっと…なんとなく自分的には不満でした。

この同じ「Betrayal」を、クリスティン・スコット・トーマス主演でWest Endで観ていて、そっちは確実に同い年の2人設定だったのが影響しているかもしれません。West Endで観たお芝居は、エマがジェリーに本気になってしまっただけで、ジェリーは実は本気ではなかった感じが強かったのです。

ダニエル&レイチェル&レイフの今回のバージョンは、先輩の美しき妻に懸想した後輩が、先輩とは違うイケイケ押せ押せ大好き大好き攻撃で妻をモノにし、不倫の甘い時間をしばし楽しむも、妻&2人の子供のいる家庭をぶっ壊す気はサラサラなくて、しかも自覚はないけれど深層心理は先輩本人が好きなんじゃないのか?という、対等な親友同士という前提はちょっと弱い感じのするもの。

これは演出だろうと思うのですが、ダニエルが演じるロバートはいつもガバッと股を開いてソファに座る、とっても“男性的”なキャラなのですが、レイフ演じるジェリーは、常に膝頭がピタッとくっついていてモデルのように両足が揃えられた“ガーリッシュ”な雰囲気でして。

どっかり座るロバートに、両足を揃えてしなだれかかるジェリー。。。。ガーディアンかどこかの批評で「少々BL的」と評されていたので、多分誰が見てもそう見えるキャラ設定だったのだろうと思われます。

エマは何が良かったんですかねぇ…。ロバートは“I love you”をあんまり言ってくれなかったんでしょうか。俺について来いじゃ嫌だった?(笑)


最前列1列目は、すぐ目の前が舞台なのでちょっとした音なんかもよく聞こえるのですが、シーン4で、突然知らされたジェリーのNY行に動揺するエマをロバートが慰め、強引にキスをしてソファに押し倒すところ、キスのリップ音が思いっきり聞こえてまいりまして、あくまでも“お芝居”なのに、うっかり赤面してしまったワタクシめ。

Tシャツの裾から手を入れてソファに押し倒した辺りで暗転して舞台装置が回ってそのシーンセットは舞台袖へ消えていくので、それ以上先のナニがあるわけではないのですが、、、、どちらもプロフェッショナルとして仕事をしていると分かってはいても、さすがにダイレクトに聞こえてくる連続リップ音はちょっとばかり刺激が強く…。ヘタレな観客ですみませんとこっそり両手を合わせて詫びる気分でおりました。

切ないシーンなんですけどねぇ…切ないと言うか皮肉と言うか。妻の愛人がNYに家族ごと仕事で行くのを知らされていなかった妻。動揺しまくりの妻。
しかしそれを身体で慰めようってのはロバート、鬼畜?

ダニエルはロン毛モードで、照明がキラキラ反射して時々プラチナブロンドに見えてました。元々色白、それも透き通る類の色白さんなので、ちょっと疲れ気味かしら?と窪んだ目の下を見て思ったりも。
デフォルトで尖り気味の口元は相変わらず可愛く、「お前らの不倫、オレが知ってたのをお前が知らなかったってのをオレは知らなかったよ!」なあたりとか、大声で言い合うシーンでも、尖らされた口元にうっかり微笑みそうになって必死で己の口元を引き締める羽目にもなりました。


ブロードウェイ・デビューとなるレイチェルとレイフはどちらも高評価を受けているようです。2回目のダニエルはもちろん安定の星たくさん。

でもなぁ…あのジェリーはやっぱり勢いありすぎましたね、少なくとも自分にとっては。顔真っ赤にして、唾飛ばして、飛び跳ねて、「あなたは美しい!あなたは素晴らしい!あなたは素敵だ!僕はあなたにメロメロだ!!!!」って、、、、見てる方が恥ずかしくって(苦笑)酒が入っていたとは言え、そのムードの欠片もない押し付けだけの告白になんで絆されるかな。エマがそういう残念な人だったってことでいいんでしょうかね。

てか、ピンター。たしかこれ最初の妻と結婚してた時の自分の話が入ってるはず。
ってことは、そんな風に絆されて一方的に本気になって、最終的には結婚生活&家庭をぶっ壊したエマっておバカだぁね、ってことなんでしょうか。

よくよく考えたら男性陣も相当勝手なんですが、男性陣はなんか…うまくまとまってしまっていて(どう考えても、それぞれの妻より断然お互いが好きでしょ、キミタチ)、非道だとか外道だとか言う気にならなかったのです。

エマをあんまり好きになれなくて、2人に振り回されて可哀そうにと思えないのは自分だけかもしれませんが、ハッピーな気分になれるお話ではないので、ハッピーエンドが好きな方はお口直しの作品を何かキープしておくことをお勧めします(笑)

登場人物目線で観てしまうので、役者の演技に薀蓄を垂れられないのですが、3人の演技が相当なものだから各登場人物にあれこれ言いたくなる=完成度高、ということで。

「Betrayal」は2014.01.05まで上演。チケットはまだ残っている日もあるので、時間とお金に余裕のある方で興味のある方はご覧になっても損はしないと思います♪



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